学会・論文

第15回日本抗加齢医学会総会で発表

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5月29日~31日まで博多で開催された第15回日本抗加齢医学会に参加してきました。

頭皮マッサージが毛髪に及ぼす影響の検討、と題した発表をおこなってきました。頭皮マッサージによるリラックス効果、血流増加効果は古くから報告されています。クリニックの患者様にはマッサージが髪の毛に良い影響を与えるのではないかと期待されている方も多くいらっしゃいますが、マッサージが毛髪へどういう影響を及ぼすかについては充分な医学的検証がなされていません。一定のマッサージを長期間にわたって継続することの難しさ、毛髪の変化を評価することの難しさ、などが背景にあります。今回、我々は頭皮エステというPanasonicの市販器械を用いて、一定の頭皮マッサージを24週間にわたって1日1回4分行い、毛髪の太さが改善することを報告しました。

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毛髪の研究としては、聖マリアンナ医科大学幹細胞再生医学講座の佐藤有里先生、井上肇先生の男性型脱毛症の遺伝診断系の開発、男性型脱毛症の遺伝子診断系への新しい試み、が大変興味深かったです。抜いてきた毛髪の根元に付着している細胞から男性型脱毛症に関連のあるアンドロゲン受容体や5α還元酵素の遺伝子発現量を測定するという発表でした。今後の発展が期待されます。

毛髪関連以外には久末伸一先生(順天堂大学泌尿器科)の「経皮吸収型テストステロンゲルの二重盲検ランダム化比較試験によるホルモン補充効果の検討」(今学会の最優秀演題として受賞されました)も勉強になりました。久末先生は当院で男性更年期外来を担当してくださっていて、発表で登場したテストステロンゲルは当院でも治療として取り扱っています。

小山太郎(メンズヘルスクリニック東京)

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