第22回毛髪科学研究会で研究発表
11月26日、大手町で第22回毛髪科学研究会が開催されました。種々の脱毛症の診療や毛髪の基礎研究について発表する研究会で、大学病院皮膚科の医師や基礎研究の研究者が多く集まっています。今回の会長は松崎貴先生(島根大学生物資源科学部生物化学化教授)でした。
我々は、市販の頭皮マッサージ器械を用いて頭皮マッサージを行った場合に、毛包の基部が存在する皮下組織にいかなる力が発生するかについて、村上佳澄研究員(アンファー株式会社開発部)の協力を得て、有限要素法というコンピュータ解析を用いた検討をおこない、その結果を報告しました。
マッサージの効能としてはリラックス効果や一時的な血流改善の効果が報告されていますが、頭皮のマッサージを継続して行った場合に、毛髪にどのような影響を及ぼすかについては報告が少なく、充分な検証がなされていません。
今後、マッサージと毛髪の関わりについて研究を進めてまいります。
小山太郎(NPO法人F.M.L.理事)