学会・論文

第13回日本抗加齢医学会総会で頭髪治療について講演

Kobayashidr_32013年6月29日、パシフィコ横浜で第13回日本抗加齢医学会総会(会長 順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学教授 堀江重郎先生)が開催されました。
城西クリニックの小林一広院長(NPO法人F.M.L.理事)が堀江先生のご依頼により、特別企画「男性こそアンチエイジング!」のトップバッターとして、これまで14年間頭髪医療に携わってきた精神科医としての視点から、頭髪治療について講演しました。



講演「“ケ”は“ココロ”」 城西クリニック 小林一広 院長
【講演内容】
薄毛の原因は、(1)男性型脱毛症、(2)円形脱毛症、(3)甲状腺機能低下症などの内分泌疾患、(4)真菌症・梅毒などの感染症、(5)抗癌剤などの薬剤性、(6)牽引や圧迫などの機械性、(7)一時的ですが分娩後のホルモンバランスの乱れ、などが関与しています。

また、髪の問題には、(1)強迫性障害、(2)社交不安障害、(3)身体醜形障害、(4)抜毛癖、(5)統合失調症、などの精神疾患が併発していることがあり、複数の精神疾患が組み合わさっている場合もあります。

薄毛原因の大部分が男性型脱毛症(AGA)で、AGAを気にしている男性は日本に約800万人存在するといわれています。AGAは死に至る疾患ではありませんが、薄毛になる事は死ぬほど辛いと感じている方は少なくありません。

かつてより薄毛には遺伝が強く関係するといわれていますが、クリニックに来院した複数の一卵性双生児を調べたところ、同じ遺伝子を持つ双生児であっても薄毛の進行度合いに差がみられたことから、生活習慣的要素もかなり関与していると考えられます。今後は遺伝領域からAGAに対する予防や治療などについての研究がさらに進展していくと思われます。

AGAの存在も、治療効果も、最終的には喫煙などの生活習慣を改めるなど、本人の心掛けひとつで十分予後への影響もコントロールできることから、「毛の問題は心の問題」といえるでしょう。

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