第103回F.M.L理事会を開催
2018年2月7日、NPO法人F.M.Lは理事会を開催しました。今回は、脇坂長興理事(脇坂クリニック大阪院長)より4月グランドオープン予定の脇坂ウィメンズヘルスクリニック大阪の紹介と川上正也専務理事(北里大学名誉教授)のレクチャー「無用だと思われていた遺伝子破片(Pseudogene)の重要な働き」がありました。
■川上専務理事のレクチャー「無用だと思われていた遺伝子破片(Pseudogene)の重要な働き」
20世紀まで不要な遺伝子の破片と考えられていたpseudogene偽遺伝子には、いろいろな働きを持っていることが分かってきました。その一つに、DNAの巻き方を変えることにより、その細胞が分裂してできた子孫細胞に変化(エピジェネティックな変化)をもたらす働きがあります。
以前、NPO法人F.M.Lが発表した「Eleven pairs of Japanese male twins suggest the role of epigenetic differences in androgenetic alopecia.(Eur J Dermatol. 2013 Jan-Feb;23(1):113-5. doi: 10.1684/ejd.2012.1898.)」でも、遺伝子が変わらないのに性質が変化する例を紹介しました。
NPO法人F.M.L.は、今後も毛髪・脱毛症の最新情報を共有し治療に生かしていくとともに、独自の研究開発や世界へ向けての情報発信を続けてまいります。
(F.M.L.スタッフ)